睡眠と食事の関係

睡眠は色々と悩みを抱えている患者さんが多いところです。

お酒やストレス、歯ぎしりやくいしばりなど様々な兼ね合いがありますが

今回は食事に焦点を当てていきたいと思います。

食事と睡眠の関係にまつわる論文はあまり多くないのが現状ですがその中からいくつかあげたいと思います。

女性に多いかもしれませんが極端なカロリー制限です。

例えば1日800キロカロリーしか摂取しない生活を1ヵ月続けると一般的には眠るのが難しくなり、深いノンレム睡眠も減少します。

また食べ物の種類によっても影響を与えるという場合もあります。

炭水化物が多く脂肪が少ない食事を2日間続けると

炭水化物を少なく脂肪が多い食事を摂った場合と比べてノンレム睡眠が減少して浅い眠りであるレム睡眠が増加するという結果が得られたそうです。

また健康な成人に対して糖質と炭水化物が多く食物繊維が少ない食事を4日間続けるとノンレム睡眠が減少し、夜間の覚醒の回数が増えたそうです。

それではいったい何を食べれば確実に睡眠の質を向上するのかという問いに答えるのは現段階では難しいとされていますが炭水化物の量を全摂取カロリーの70%を超えると睡眠に悪い影響が有るというのはおおむね間違いはないと言われています。

また糖分の過剰摂取も同じような結果であるというのも間違いなさそうです。

もし睡眠の質が気になっていて食事で炭水化物や糖質を摂り過ぎかもという方は一度まずは炭水化物や糖質を日頃の食事から減らしていただくと睡眠の質の向上につながる可能性がありますのでお試しあれ!

それでは。