絶対音感は日本人に多い

絶対音感は英語でperfect pitchあるいはabsolute pitchと言います。

ストリートピアノで有名になったハラミちゃんも音楽を一回聞けばピアノで弾けちゃうというすごい能力だなぁと感心します。たしか絶対音感だったと思います。

特に絶対音感の持ち主はピアノの音に敏感で、100%近い正答率であることが知られています。

音楽家にとっての必須条件ではないですがあると有利なのかなと思いますがこの絶対音感は人種差はあるのでしょうか。

新潟大学人文学部の宮崎謙一教授の研究が有名です。

国際比較に関するきちんとした学術研究は2006年のダイアナ・ドイチュらの研究が最初のようです。

ドイチュらはアメリカと中国の音大生に対して絶対音感テストを行いました。

その結果、正答率85%以上の成績を上げた参加者の割合はアメリカのロチェスター大学イーストマン音楽学校の学生では約5%でったのに対して中国の北京中央音楽学院の学生さんは56%と報告しています。

凄まじい差ですね。

また、日本とポーランドの学生さんを対象にした研究ではワルシャワのショパン音楽大学の学生さんは9%ほどでしたが新潟大学教育学部の音楽専攻の学生さんは37%だったそうです。

ちなみに先ほどご紹介したドイチュさんの正答率85%以上を絶対音感という基準を当てはめると41%となるそうです。

北京中央音楽院には及びませんがやはりアジア人は絶対音感の持ち主が多いのは間違いなさそうです。

この数値を見ると遺伝的な要因は否定できないと思われます。

もしくは幼少期から絶対音感の獲得につながるような教育がアジアでは充実しているからという理由も考えられそうです。

あなたの周りにも絶対音感をお持ちの方はおられるでしょうか。

それでは