コロナにかかると味覚が鈍くなるメカニズム

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阪神の藤浪選手が新型コロナにかかったという報道があってから頻繁にcovid-19に罹患すると味覚異常を経験するという報道をよく目にするようになりました。

なぜ新型コロナにかかると味覚異常を呈するのでしょうか。

ちなみにこの感染後の味覚異常は新型コロナだけではなく通常の風邪やインフルエンザに罹患してもなるため味覚障害=新型コロナではないということだけは頭の隅に置いておきましょう。

その症状だけでパニックにならないように気をつけてください。

藤浪選手は味覚障害を取りざたされていましたがその前に普段感じないような全身の倦怠感もあったので単一の症状だけではなかったとのことです。

(一応現在は味覚障害があった段階で2週間の自主隔離の目安になっております。)

基本的にウイルスというのはの細胞に侵入して自分のコピーを作って増殖していきます。

侵入しやすいところは接触感染、飛沫感染でも外界と接している粘膜からがほとんどです。

つまり鼻やのど、目ですね。特に目や鼻は無意識的に触れてしまうのでそこから侵入していきます。

その際に鼻粘膜に感染し炎症を起こすため普段臭いを感じている嗅上皮細胞が傷ついて臭いを感じなくなってしまうそうです。(ハーバード大学の研究者)

味覚だから鼻じゃなくて舌で感じているのですが副鼻腔炎になったことがある方や風邪や花粉症で重度に鼻がつまったことがある方は味覚だけでなく口から鼻に抜ける香りを認識できないだけでも『味が感じない』と感じたことがあると思います。

一部では鼻粘膜だけでなくウイルスが原因で起こる炎症で亜鉛が消費され亜鉛欠乏の症状として味覚がなくなるということもあるようですがそのあたりの裏付けはできなかったのであくまでも可能性としてとどめておきたいと思います。

また感冒後の味覚障害は統計的に50代以上の女性に多く一部の研究結果では男性の4倍にもなるらしいです。

ただし新陳代謝によって粘膜はまた新しく再生するので一般的には徐々に回復してくるそうです。

また味が感じづらい状態が続いた場合バラやユーカリやレモンのフレグランスを嗅ぐのを1日2回行うことによってそれをしない群よりも味覚障害の改善率が高くなったそうです。

味覚障害はウイルス感染以外でも先ほどの亜鉛不足や糖尿病、外傷、脳の疾患などの関連も考慮されるので味覚障害=新型コロナというわけではありませんのでその他の症状なども参考になると思います。

本日はウイルス感染と味覚障害の関係でした。

それではまた。