痛みと生活の質

痛みを抱える多くの方はもちろんですが痛みが解消することを望んでおられると思います。

病院では痛みの緩和を目的として治療を行っておりますがそれと共に『quality of life』略してQOLという指標があります。

直訳すると生活の質です。その方がどのくどのくらい生活が豊かに送れているかというものです。
これは個人の主観による自身の生活における満足度です。

例えば痛みを抱えていても主婦の方であれば今までよりも家事が楽になったとかできるようになった。会社員の方では仕事でのストレスが軽減してやりがいを持ているようになったなど100%抱えているものが0にならなくても『より良くなっている』ということを実感できればQOLは上がっていきます。

痛みは悪くなる過程もあれば逆に良くなる過程の中で時間を必要とすることがほとんどです。

その中で痛みにフォーカスして『辛さ』を測るよりもQOLにフォーカスすることによって『より良くなった』『より充実感が得られた』ようなポジティブに目を向けることの方が大切です。

というのは実際、臨床的にも前向きに物事をとらえられる状態の方が身体も良い方向に向かいやすいと感じるからです。

今置かれている状況をどのように捉えるかで違うものが見えてきて『今までよりも生きやすく』なることができると思います。