記憶は曖昧です。

『前にここ来たことあるよね。』と軽い気持ちで奥さんに言ったら『来たことないけど。。』と言われゾッとしたことが何度かあります。

人は自分の都合の良いように物事を解釈してしまいがちです。

上司に自分のミスでこっぴどく怒られて当時はショックだったけどそれが時間を経て詳細忘れた上に『あの上司ムカつく』という感情だけ残る。

大抵自分に都合のいいことしか覚えてないから相手と記憶違いでケンカするのはたちが悪いですね。

こういった間違い記憶のことを心理学では『誤記憶』と呼びます。

有名な誤記憶の例がスイスの発達心理学者、ジャン・ピアジェ氏のものです。

ピアジェは2歳の頃に誘拐されそうになりましたが当時の乳母がそれを阻止して助けてくれたという記憶を持っていました。

しかし、ピアジェが15歳の時に一通の手紙が届きました。

その手紙によると

『誘拐に関する記憶は完全なる捏造であり、私が勝手に創作した作り話でした。』という内容だったそうです。

つまりピアジェの2歳の誘拐は完全なる誤記憶だったのでした。

しかし、ピアジェは当時の状況をありありと思い出せるくらい鮮明なものだったそうです。

誘拐現場の感覚がはっきりと思い出せると感じていたといいます。

場所や人や聞いたことなど一部が違っているという次元ではなく作り話を何度もピアジェに聞かせていただけで過去の記憶をまるまる捏造されたというわけです。

ピアジェ本人は嘘だと言われても、もしかしたら終生リアルな経験として記憶に刻まれていたのかもしれません。

ということで『真犯人フラグ』の息子さんの記憶は捏造された可能性もあるかもしれません。
と話がそれましたが、それほど人の記憶は曖昧なのでもしかしたらあなたの記憶は間違っているかもしれません。

そして冒頭での妻とのやりとりは別人との記憶だったことを思い出しすぐさま自然な流れで別の話へと切り替えたと記憶しています。。。はず。。です。

それではよい週末をお過ごし下さい😌